かみなりさんがやってきた完全攻略!歌詞・遊び方と保育指導案の極意
保育園や幼稚園、家庭での親子のふれあい遊びとして世代を超えて親しまれている手遊び歌「かみなりさんがやってきた」。雨の日や夏の夕立の季節はもちろん、日々の保育における活動の切り替えや集会前の導入として、子どもたちの視線を惹きつける定番の手遊びです。
現場の保育士や保護者からは、「正確な歌詞や『かみなりどんがやってきた』との違いを知りたい」「隠す部位のバリエーションを増やしてマンネリを防ぎたい」「指導案に書く適切なねらいが分からない」といった声が寄せられています。子どもの発達心理に基づいた遊び方のコツから、ペープサートやパネルシアターを活用した劇的な展開法、指導案作成に直結する専門知見までを網羅して解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「かみなりさんがやってきた」はシンプルなルールながら、隠す部位の数やスピードの緩急を工夫することで0歳児から就学前まで夢中にさせられる。
- 要点2:「かみなりどん」との違いを理解し、ペープサートや手作りパネルシアターを導入することで子どもの視覚的集中力と身体部位の認識が大幅に高まる。
- 要点3:保育所保育指針に基づく「ねらい」を明確化し、スリルと安心感を往復する心理的アプローチを取り入れることが指導案成功の秘訣となる。
【歌詞と基本ルール】手遊び歌「かみなりさんがやってきた」の正しい遊び方
手遊び歌「かみなりさんがやってきた」の最大の魅力は、リズミカルな掛け合いと「取られてしまうかもしれない」という適度なスリル感にあります。保育園や幼稚園での集団遊びはもちろん、保護者との1対1のスキンシップでも抜群の盛り上がりを見せます。
基本的な手遊びの流れは、手拍子や雷のゴロゴロ音を模した動きから始まり、指定された身体の部位を素早く手で隠すというシンプルな構成です。
【基本の歌詞と動作の流れ】
(手拍子を2回、または胸の前で両手をグルグル回しながら)
「かみなりさんが やってきた ドッカンドッカンドッカン(太鼓を叩く仕草)」
「かみなりさんが やってきた ドッカンドッカンドッカン」
「かくさないと とられちゃうぞ ドッカンドッカンドッカン」
(保育士や親がポーズを取りながら)
「〇〇!」(例:おへそ!)
(子どもたちが一斉に指定された部位を手で隠す)
「セーフ!」(隠せていれば両手で大きく丸を作る)
手遊び動画や音源に合わせて遊ぶ際は、ただ歌うだけでなく、「ドッカンドッカン」の部分で保育士がダイナミックに身振りを大きくしたり、表情を豊かに変化させたりすることが成功のポイントです。子どもたちとのアイコンタクトを保ちながら進めることで、室内が一気に一体感に包まれます。

噂の真偽を徹底検証|「かみなりどんがやってきた」との違いと発祥の背景
現場でしばしば話題にのぼるのが、「『かみなりさんがやってきた』と『かみなりどんがやってきた』は何が違うのか?」という疑問です。メロディや展開が酷似しているため混同されがちですが、ルーツや歌詞の細部に明確な差異が存在します。
一般的に広く知られる「かみなりどんがやってきた」は、作詞:槇昭二氏、作曲:小林登代子氏による作品が元祖とされています。こちらは「かみなりどんがやってきた ドカンと落ちたゴロゴロサンダー」といったフレーズや、「かくすところは おへそ!」の後に「1つ!」と数字を指定して部位を増やしていくゲーム性が特徴です。
一方、「かみなりさんがやってきた」は、園ごとの伝承や子ども向け番組、遊び歌作家によるアレンジを通じて、より低年齢児にも親しみやすい言葉遣いへと派生したバージョンです。「ドッカンドッカン」というリズミカルな擬音を強調し、言葉のキャッチボールを重視した構成になっています。
どちらの楽曲を用いる場合でも、保育の現場において優劣はありません。対象とする子どもの年齢やクラスの発達段階に応じて、歌詞のテンポやルール設定を選び分けるのがプロの指導者としての実践的なアプローチです。
【対象年齢別】0歳・1歳・2歳・3歳からの実践法と保育指導案のねらい
子どもの発達段階によって、「かみなりさんがやってきた」の受け止め方や適切なアプローチは大きく異なります。年齢に応じた指導案のねらいと環境構成を整理しました。
0歳児・1歳児:スキンシップと身体認識の芽生え
0歳児や1歳児前半は、集団ルールの理解よりも「大人との心地よいふれあい」が中心となります。保育士や保護者が子どものお腹やお鼻を優しくツンツンと触れながら、「ドッカンドッカン、おへそをコチョコチョ〜!」とスキンシップ遊びへ変換します。大人の声のトーンや優しい笑顔に触れることで、愛着関係(アタッチメント)が強固になります。
指導案のねらい文例:「保育者とのスキンシップを通じて安心感を味わい、身体に触れられる心地よさを楽しむ。」
2歳児:言葉の理解と反射的な動作の楽しさ
言葉の理解が進み、自分の身体部位(あたま、おなか、おしり、みみなど)の名前が一致し始める2歳児クラスでは、基本ルール通りの遊びが成立し始めます。「とられちゃうぞ!」という言葉にドキドキしながら、指定された場所を素早く手で覆う動作そのものに達成感を覚えます。
指導案のねらい文例:「身体の各部位の名称に親しみを持ち、保育者の言葉合図に合わせて身体を動かす楽しさを味わう。」
3歳児・4歳児・5歳児:ルール発展と自己抑制(実行機能)の育成
幼児期に入ると、隠す部位を同時に2箇所・3箇所へと増やしたり、フェイントをかけたりする高度なアレンジが大ウケします。「おへそと…あたま!」と2箇所指示された場合、子どもは「頭で考えた複数の指令を瞬時に身体へ伝える」という抑制機能やワーキングメモリをフル稼働させます。
指導案のねらい文例:「合図をよく聞いて状況を素早く判断し、友だちや保育者と一緒にルールのある遊びを楽しむ。」

【現場データ比較】年齢ごとの反応とおすすめ視覚教材
保育現場の実態データおよび教材活用の効果を比較表にまとめました。導入時の環境構成や指導案作成の客観的指標として活用してください。
| 対象年齢 | 詳細・主な反応 | 適したアレンジ・教材形態 | 編集部の見解・指導ポイント |
|---|---|---|---|
| 0歳〜1歳 | オノマトペに反応して笑う。くすぐりへの期待感。 | 1対1の手遊び、ペープサート(可愛いイラスト) | 怖がらせない工夫が最優先。声のトーンを明るく保つ。 |
| 2歳児 | 指定部位を隠す動作に夢中。成功すると歓声をあげる。 | ペープサート、パネルシアター(部位が外れる仕掛け) | 部位は1回につき1箇所。テンポを一定にして成功体験を積ませる。 |
| 3歳児 | スピードアップや2箇所隠しに強い意欲を示す。 | 手遊びのみ(テンポ変化)、ピアノ伴奏(緩急) | 「セーフ!」「アウト〜!」の判定を劇的に演出すると熱狂する。 |
| 4歳〜5歳 | 3箇所・4箇所隠し、フェイントへの対応を楽しむ。 | 集団ゲーム化(子どもがかみなり役を担当) | 足の指や背中など高難度部位を指定し、友だち同士の協調を促す。 |
現場の保育士直伝|隠す部位の爆笑アレンジと子どもを引きつける導入のコツ
定番の手遊びだからこそ、保育士の表現力と導入の工夫によって盛り上がりに決定的な差がつきます。現場で実際に活用されているテクニックを整理しました。
隠す体の部位のバリエーション一覧
おへそだけでは飽きてしまう幼児クラスでは、隠す部位を全身に広げていきます。
- 初級編(1箇所):おへそ、あたま、おしり、みみ、おはな
- 中級編(2箇所同時):「みみとおへそ」「あたまとおしり」「右足と左耳」
- 上級編(難関ポーズ):「足の親指とあご」「両肘とおへそ」「背中と膝」
- ユニーク編:「先生の背中!」「隣の友だちの肩!」(他者とのふれあいへ発展)
ピアノ伴奏・楽譜の表現テクニック
ピアノ伴奏を用いて歌う際は、一定のテンポで弾くだけでなく、スタッカートや音量の強弱(クレッシェンド・デクレッシェンド)を意図的に強調します。 「ドッカンドッカン」の前にタメを作り、音をピタッと止めることで、子どもたちの耳と視線は一瞬で演奏者へ集中します。楽譜通りに弾くことよりも、子どもたちの息を呑む表情を見ながら間の取り方を調整することが肝要です。
ペープサート・パネルシアターの簡単な作り方
視覚教材を活用すると、低年齢児の理解度が劇的に高まります。WEB上で提供されているペープサート無料イラストを活用する場合、以下の工夫を加えると効果的です。
- かみなりさんの裏表:オモテ面は「いたずらな笑顔のかみなりさん」、ウラ面は隠されて悔しがる「しょんぼりしたかみなりさん」にする。
- パネルシアターの仕掛け:男の子や女の子のイラストを用意し、おへそや耳の部分を取り外せる(Pペーパーの二重構造)ようにしておく。「あーっ、おへそ取られちゃった!」と演じることで、子どもたちの危機感と没入感が最高潮に達します。

【専門家視点】スリルと安心感が育む発達心理学|プロが教える注意点
なぜ子どもたちは「かみなりさんがやってきた」にこれほど夢中になるのでしょうか。発達心理学および幼児教育の観点から分析すると、子どもの健全な情動発達に寄与する明確な構造が存在します。
精神分析や愛着理論において、乳幼児は「軽い恐怖(スリル)を体験した後に、安全が確認されて安堵する」というサイクルを通じて情動の自己コントロール能力を身につけていきます。「取られちゃうかも!」という緊迫感から、「セーフ!」と回避できた瞬間の爽快感への反転が、脳内の報酬系を刺激し、強い達成感と安心をもたらします。
【プロの結論】おすすめできる状況・慎重になるべき場面の判断基準
優れた手遊び歌である一方、子どもの気質や状況を見極めずに実施すると逆効果になるリスクがあります。
【積極的に導入すべきシチュエーション】
- 主活動(製作や絵本の読み聞かせ、集会)へ入る前の導入として集中力を集めたい時。
- 雨天の室内遊びで子どもの体力が有り余り、適度な身体発散と笑いが必要な時。
- 集団の雰囲気が散漫になり、全体の一体感を再構築したい時。
【慎重な配慮が求められるシチュエーション】
- 本物の雷や大きな音が極端に苦手な子(感覚過敏や不安傾向のある子)がいる場合:「取られちゃう」という表現を本気で怖がって泣き出してしまうことがあります。無理に参加させず、保育士の膝の上で見守らせるなどの配慮が不可欠です。
- 午睡(お昼寝)直前の導入:情動が過度に高揚し、交感神経が優位になって入眠を妨げるため避けるべきです。
【かみなりさんがやってきた】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ピアノの伴奏が苦手で弾き歌いができない場合はどうすればよいですか?
A1:アカペラの手拍子だけでも十分に盛り上がります。むしろピアノがない方が子どもたち一人ひとりの表情を直接観察でき、フェイントやスピード調整の自由度が高まるというメリットがあります。太鼓やタンバリンを1つ持ってリズムを刻むだけでも迫力ある演出が可能です。
Q2:パネルシアターを手作りする際、耐久性を高めるコツはありますか?
A2:Pペーパーに印刷したイラストの裏面に不織布を貼り付けて補強するか、頻繁に取り外しを行うパーツ(おへそや手足など)の接着面に面ファスナー(マジックテープ)を小さく仕込むと、長期間の集団保育でも破損せずスムーズに演じられます。
Q3:子どもたちが興奮しすぎて収拾がつかなくなった時の対処法は?
A3:最後に「最後はどこを隠すかな……?最後は……自分のお口にチャック!」と誘導し、静かに座る動作へ繋げます。動から静への切り替えを遊びのラストに組み込むことで、次の活動へスムーズに移行できます。
まとめ:子どもの心をつかむ手遊び歌で毎日の保育と親子の時間を豊かに
「かみなりさんがやってきた」は、単純な身体遊びにとどまらず、言葉の獲得、身体部位の認識、スリルと安心の往復による情動コントロールなど、乳幼児期に育みたい要素が凝縮された傑作手遊び歌です。
0歳児のくすぐりスキンシップから、幼児クラスでの高度なフェイント合戦まで、対象年齢に応じたねらいとアレンジの引き出しを持つことで、日々の保育や家庭でのコミュニケーションの質は格段に高まります。子どもの実態に寄り添ったアレンジを取り入れ、笑顔あふれる豊かなふれあいの時間を創出してください。 (出典: かみなり さん が やってき た(Yahoo!ニュース))